カーナビなどの電子機器が出す電磁波の測定などができる施設が仙台市泉区の県産業技術総合センターに完成しました。企業の製品開発のスピードアップにつながることが期待されます。
27日開所式が行われました。完成したのは、「10メートル法電波暗室」と呼ばれる設備を備えた試験棟です。
この電波暗室は、外からの電磁波を遮断し室内で発生した電磁波を外に漏らさない構造になっていて、電気製品や電子機器が放つ電磁波の測定や、強い電磁波を受けた際に機器が正常に動くかどうかを調べることができます。
測定対象の機器と電磁波を測るアンテナとの距離を国際標準の10メートルとする試験ができる設備が整っていて、カーナビやドライブレコーダーなどを車に積んだまま試験をすることができます。
村井嘉浩宮城県知事「車を丸ごと中に入れて検査ができるということで非常に作ってほしいという要望が強かった施設です。かなり有用に使っていただけるのではないかと思います」
県内の企業などはこれまで県外の施設を使っていたということで、試験棟の完成により、製品開発のスピードアップや輸送費などのコストの削減が期待されています。