イスラエルが攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザでは8月の平均気温が34℃に上り、この酷暑が避難民らの生活苦に追い打ちをかけています。

 ロイター通信によりますと、ガザは4月以降、気温が40℃を超える日もあり、8月のこれまでの平均気温は34℃に達しています。

 テントや過密な避難所で生活する避難民らは、飢えや体力の低下という苦境を強いられています。

 さらに、この酷暑で飲み水が簡単に手に入らず、シャワーを思うように浴びることができないほか、よく眠れない人も多いといいます。

 暑さで食べ物は腐りやすく、ハエなどが大量に発生していて、衛生環境の一層の悪化が懸念されます。

 16日にはガザで25年ぶりにポリオの感染が確認されました。

 頻繁に避難を余儀なくされるガザの人たちは、熱中症などの危険にもさらされています。

 イスラエルの空爆で負傷した市民の中には、暑さの影響で負傷した部分が腫れ、回復が遅れている人もいるということです。