自民党総裁選挙を巡っては、解散を決めた岸田派から林官房長官と上川外務大臣の2人が意欲を示しています。岸田総理大臣の対応が焦点の1つとなっています。

 (政治部・澤井尚子記者報告)  林長官は23日午前、陣営の幹部を集め出馬に向けた準備を加速しています。

 岸田派の大半は林氏を支援する見通しで、23日集まった20人弱も大半が岸田派でした。

 岸田総理が退陣を決めるなか、政権ナンバー2の官房長官が出馬することには、党内から疑問の声も上がります。

 ただ、林氏の周辺は「総理になるために衆議院にくら替えしたんだ」と強気です。

 一方で、上川大臣の出馬には共倒れを懸念する声もあります。

上川外務大臣 「私としては全力で、立候補に至るまでの大切な時ですので、しっかりとやっていきたいと思っています」

 上川大臣は、来週で調整していた中東訪問も見送るなど、推薦人集めに奔走していて岸田総理の協力にも期待します。

 岸田総理本人は、派閥単位で動いているとみられるのを避けるため、表立った支援は控える見通しです。