首都圏でも閉店相次ぐイトーヨーカドー。25日も埼玉県で別れを惜しむ人が駆け付けました。

 吹き抜けのイベントスペースを埋めた人々。2階からもたくさんの買い物客が最後の瞬間を見守っています。

 イトーヨーカドー新三郷店。式典が始まる前から、常連客は感情の高ぶりを抑えきれませんでした。

70代 常連客 「庶民の暮らしに向き合ってくれてたよね。だから困ってんのね。困ってます。昔の商店街で買い物するような雰囲気がある」

50代 常連客 「14年。オープン当時から(通っている)」「(閉店は)ショックだったよね」

 オープンは2009年。

店長 「本当に悲しいのは、明日、新三郷店を開くことができないこと」

 地域の人々にとって、ここはどんな場所だったのでしょうか。

20代 常連客 「小さいころからこっちに住んでいて、一緒に生まれた感じ」

 店の歴史と自分の人生とを重ね合わせる人。

店長 「最後までご清聴ありがとうございました」

20代 常連客 「シンプルにありがとうという感じですよね。デカい声で言いました、『ありがとう』って」

 一方、こんな人も。

店で知り合った常連グループ 「言葉に出せないほどがっかりしてる。どうしたらいいの?って」

 4人は、この店で知り合ったといいます。

店で知り合った常連グループ 「来るのが楽しみだった」「毎日ね、会える」「14年。開店当時から」「楽しみがなくなった」「どこに行っていいのか」

 閉店により、日課を失う人は他にも。

50代 常連客 「寂しくなっちゃうね。明日も間違えて来そうだよね。あ、閉まってる~って」

 来月には東京の上板橋店、千葉の津田沼店が閉店します。