非常に強い勢力で接近する恐れが出てきた台風10号。記録的な大雨となる可能性がありますが、よく似ているのが2018年、関西国際空港が一時孤立した台風21号。今回はどこまで交通に影響が出るのでしょうか。

 直撃前から各地に大雨をもたらしている台風10号。当初の予想から西よりのコースに変わったことで、より“危険”になったというのです。

 まず、1つ目のポイントは“発達具合”です。

 海水温30度以上の海域を長時間、通過することでより勢力が強くなる見込みなのです。

 次に2つ目のポイント“遅い速度”です。

今村涼子気象予報士 「台風が西回りになったことでの警戒点は、影響が長く、そして広範囲に及ぶことです。今週いっぱいはこの台風の影響が続くということになりそうです。この1週間、台風が列島に沿うように進んでいきますので、非常に暖かく湿った空気が入り続けるんですね。そうなると接近前から各地で大雨が続くことになります。しかも秋雨前線が今、北日本にかかってきています。この秋雨前線も台風からの湿った風で活動が非常に活発になるんですね」

 そして、台風10号の特徴は上陸前から各地で大雨を降らせるということです。

今村涼子気象予報士 「台風が去っていく週末にかけて、広範囲・長期間で大雨の恐れが続くということになるわけです。九州方面では猛烈な風が吹く恐れがありますので、被害が大きくなることが考えられます。西日本・東日本・北日本まで交通機関はもう広範囲で影響が出ると思った方がいいかと思います」