自民党は、憲法改正に向け、9条への自衛隊明記や緊急事態条項の新設に関する論点をまとめました。岸田総理大臣は「一気呵成(かせい)に議論を進めなければならない」と強調しました。

岸田総理大臣 「これから選ばれる新しい総裁にもしっかり引き継いでもらえるよう、私自身しっかりとそれを申し送りをし、そしてさらなる議論につなげていく」

 憲法改正実現本部では、「戦争の放棄」と「戦力の不保持」を定めた9条に自衛隊を明記することやシビリアンコントロール=文民統制についても憲法に規定することを確認しました。

 また、大規模災害などの際に国会議員の任期を延長する緊急事態条項については武力攻撃やテロ、感染症の蔓延(まんえん)なども「緊急事態」の対象とすることを確認しました。

 今後、幅広い会派との協議を進めるとともに条文化の作業を加速し、速やかに改正原案の国会提出につなげるべきだとしています。