気象庁の有識者検討会は、今年の夏は統計開始以降で最も暑い夏になったとしたうえで、「異常気象」であるとの見解を示しました。

 気象庁は「異常気象分析検討会」を開催し、この夏の平均気温は平年を1.76℃上回り、去年と並んで歴代1位の高温になったと明らかにしました。

 太平洋高気圧が顕著に強かったことや、今年の春まで続いた「エルニーニョ現象」の影響、地球温暖化など複合的な要因が重なったとしています。

 また、猛暑日の地点数の積算もこれまで最も多かった去年を2000以上、上回って過去最高になりました。

 こうした状況を踏まえて検討会は、今年の夏の暑さについて、去年と同様に「異常気象である」との見解を示しました。

 そのうえで今後1カ月間は気温の高い状況が続くとして、引き続き暑さ対策をするよう呼び掛けました。