長引く暑さで「残暑バテ」の症状を訴える人が増えています。そうしたなか、多くの人が求めていたものが行列の先にありました。

■「残暑バテ」正体は? 患者急増

 都内のクリニックで、同じ症状を訴える患者が増えています。

医師 「首のコリ、頭痛はありますか」 患者 「あります」 医師 「胃がもたれて夜も眠れない」 患者 「そうですね、ずっと疲れてる」

 疲労感に頭痛に食欲不振。こうした症状は…。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「残暑バテと言っていい」

 残暑バテの正体とは何なのでしょうか。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長 「部屋の外と内側の寒暖差、気圧の変動、雨も相当なもの。自律神経の調節機能が疲労のピークに達しているから、残暑バテが増えている」

■残暑の中“行列の先”にあったのは

 体調管理の難しい、そんな夏の後半戦に客が途絶えないグルメがありました。

 お昼時、川崎の飲食店前にできた行列。すべてのメニューに、ある食材を使うことから人気のお店なんです。

客 「温かくなってきたような感じがします」 「今すごい芯からポカポカしている感じ」 「(Q.何のおかげ?)ショウガ」

 そう、この店の主役は、なんといってもショウガ。

 涼やかな冷麺にもショウガ。肉厚な生姜焼きも、これでもかとショウガをまとっています。

客 「汗かいてきました。冬もいいけど、夏もいい」

 冬のイメージが強いショウガ料理ですが。

生姜料理 しょうが 渡辺賢吾店長 「(Q.夏の売れ行きは?)冬と変わらない。辛さと刺激だと思う。発汗するので、体の熱をとってくれる」

 ショウガはショウガでも、驚くべき組み合わせに客が殺到する店も。

客 「すごいおいしいし、身体もホットな感じで温まってます。不思議」

 そう言いながら女性が食べているのは、まさかのかき氷です。

 休日は3時間待ちになることもあるという人気店。その秘密はというと…。

店員 「(Q.乗っけているのは?)実は刻みショウガを煮込んだもの」 「(Q.横にかかっているシロップなど全部?)全部ショウガ」

 その名も「本気生姜」。ショウガ尽くしの一品です。

客 「(ショウガとかき氷は)意外と食べて合うのと、かき氷は冷たいのでショウガの口に刺激がピリッと来るのが良い感じで合います。今、プラスマイナスで言ったら、体温まっている」

銀座のジンジャー 関田怜さん 「外はどこも暑いのでエアコンが利いているが、(体が)冷えることなく召し上がっていただいた後も体の中から温まっていただいて帰れる」