茨城県土浦市の介護老人保健施設で入所者の80代の女性が結核と診断され、その後、同じフロアの入所者や職員合わせて11人が集団感染していたことが分かりました。

 土浦市にある宿泊型の介護老人保健施設で3月に80代の女性がせきなどの症状が悪化し、肺結核と診断されました。

 県によりますと、保健所が女性と接触した人の健康診断を行ったところ、これまでに20代から60代の職員6人と70代から90代までの入所者5人も結核に感染していたことが分かりました。

 11人のうち5人は一時、入院していましたが、現在は全員、退院しているということです。

 茨城県内での結核の集団感染は2019年以来、5年ぶりです。

 県は高齢者施設などの入所者や職員に対し、せき、たん、発熱などが2週間以上続く場合は早めに医療機関を受診するように呼び掛けています。