投票は始まっているにもかかわらず、票を投じる人の姿はほとんど見られません。

電子投票した人 「(Q.赤と白どちらにしますか?)赤を下さい」

 プーチン政権は「電子投票」を普及させるため、市民に賞金や景品を配るなど大規模なキャンペーンを展開していますが、その透明性については疑問の声が上がっています。

 野党「ラススベート」代表のエカテリーナ・ドゥンツォワさん。3月の大統領選では当局に立候補を拒否され、5月に外国のスパイを意味する「外国代理人」に指定されました。

野党「ラススベート」 ドゥンツォワ氏 「私の知り合いは大統領選の時、驚くことに(オンラインページで投票を開くと)投票したい候補者と全く別の候補者に自分の票が投票されているのを見つけたのです」

 現在の状況下では、反体制派の候補者が選挙に立候補することが難しくなっているといいます。

 今回の統一地方選もほとんどの野党候補者が様々な理由を付けられ、立候補資格を得ることができていません。

野党「ラススベート」 ドゥンツォワ氏 「当局は(政権と対立するような)政治的発言をしようとする人々が選挙に参加しないように予防線を張っているのです」

 今回、出馬が認められた数少ない反政権候補のイワン・モクシンさんは当選することを半ば諦めているといいます。

野党候補 イワン・モクシンさん 「選挙で社会が変わるとは思いません。実際には今日のロシアの選挙は完全に管理されているからです。継続的な政治活動の支持者を探すために私たちは選挙に参加しています」