将棋界で女性として初の「棋士」を目指す女流棋士・西山女流三冠(29)の棋士編入試験の第1局が始まりました。新しく四段になった棋士5人と対局し3勝したら合格となります。

 将棋の女流タイトルのうち、「白玲」、「女王」、「女流王将」を保持している西山朋佳女流三冠が挑戦する棋士編入試験の第1局が10日午前10時から東京・千駄ケ谷の将棋会館で始まりました。

 西山女流三冠は女流棋士のみで行われる女流棋戦とは別のプロ公式戦で7月に、直近の成績を13勝7敗としました。

 これで「最も良いところから見て10勝以上、なおかつ6割5分以上の成績を収めたアマチュアまたは女流棋士」という条件を満たし、受験資格を獲得しました。

 編入試験は新しく四段になったプロ棋士5人との対局で3勝すれば合格で「四段」となり、将棋界で女性初の「棋士」の誕生となります。

 第1局の相手は今年4月に四段になった高橋佑二郎四段(25)です。

 女流棋士の編入試験への挑戦は、おととしの福間香奈女流五冠(32)以来です。

 西山女流三冠は「機会をいただくからにはしっかりと準備して頑張りたいと思います」と話しています。

 持ち時間はそれぞれ3時間で、第1局の勝敗は午後決まります。