20人が死亡、6人が行方不明となった北海道知床沖の観光船沈没事故で、船内の様子を撮影した水中カメラの映像が開示請求で初めて明らかになりました。

 これは警察の水中カメラが発生から10日後に初めて「KAZU1」内部を捉えた映像です。

 行方不明者の捜索のために投入されたもので、およそ50分にわたり客室や操舵室などの様子が記録されています。

 客席は大きく傾いたり座面が外れているほか、窓ガラスも割れるなど沈没した際の衝撃の大きさがうかがえます。

 また、座席の下には黒いリュックサックも映っていて、のちに乗客の持ち物であることが判明しました。

水難学会 安倍淳理事 「ここに家族がいたんだな、この座席に座っていたかもしれないなという情報を得るということは、(家族にとって)1つの権利ではないかと思う。(公開することで)情報発信していただけるとありがたい」

※「KAZU1(ワン)」は正しくはローマ数字