文化庁の調査で、1カ月に本を1冊も読まない人が6割を超えたことが分かりました。一方で、電子書籍を利用している人は4割を超えました。

 全国の16歳以上のおよそ6000人を対象にした文化庁による調査の結果、62.6%の人が「1カ月に本を1冊も読まない」と回答しました。

 前回調査の5年前より15ポイント以上増えていて、調査を開始してから初めて半数を上回り、読書離れが加速していることが明らかになりました。

 読書量が減っていると感じた人のうち、43%が「情報機器で時間を取られるから」と答えていて、文化庁は、SNSなどの情報収集ツールの増加などが影響したと推察しています。

 一方、普段から電子書籍を利用している人の割合は5年前からおよそ15ポイント上昇して、4割を超えました。

 また、慣用句についても調査が行われました。

 「失笑する」について、「こらえ切れず吹き出して笑う」ではなく、「笑いも出ないくらいあきれる」という本来とは別の意味で使っていると回答した人が6割以上に上るなどとしています。