東京メトロが車軸の組み立て作業の際に数値の書き換えをしていたことについて、森屋官房副長官は「安全確保の仕組みを根底から覆す行為で極めて遺憾だ」と述べました。

森屋官房副長官 「メトロ車両において、車両の車軸や車輪車軸の組み立て時に不正行為があったことは鉄道運送の安全確保の仕組みを根底から覆す行為であり、極めて遺憾であります」

 また、森屋副長官は国土交通省において特別保安監査を行い、安全管理体制を確認し、再発防止の徹底など厳正に対処していくと説明しました。

 東京メトロによりますと、車軸の組み立て作業について、銀座線や丸ノ内線などの9路線で合わせて1万1000本を緊急点検をしたところ、社内で定めた基準値を超える圧力が掛かっていた車軸が225本、見つかりました。

 圧力の値は機械に自動入力されますが、一部では手動による修正が可能になっていたため、東京メトロのグループ会社の社員が数値の書き換えをしていたということです。