外務省の事務方トップの岡野事務次官は中国の駐日大使を呼び、深センで日本人学校の児童が刃物で襲われて負傷した事件で「深刻な憂慮」を伝えました。

 岡野次官は18日午後、外務省に呉江浩大使を呼んで深刻な憂慮を伝えました。

 そのうえで再発防止の観点から適切な対応を求め、中国全土の日本人学校周辺の警備強化や日本人の安全確保に万全を期すよう強く求めました。

 これを受けて呉大使は「このような事件が起きたことは心が痛ましく、現地の日本人をはじめとする諸外国の方の安全確保の強化に努めていく」と述べたということです。

 岡野大使はまた、中国海軍空母「遼寧」が初めて日本の接続水域に入ったことについても「深刻な懸念」を伝え、状況を改善するように強く求めました。