宮城県議会の9月定例会が開会しました。県が反対論も根強い宿泊税の条例案を提出していて、激しい論戦が予想されます。

 9月定例会には、県から16の議案が提出されました。

 このうち宿泊税の条例案は、1泊6000円以上の宿泊者に対し1人当たり300円を課税し、観光振興の財源にします。

 説明に立った村井知事は、外国人観光客を呼び込む取り組みが国内の他の地域に遅れを取ってはならないと強調しました。

 村井知事「観光産業の活性化、魅力ある観光資源の創出や観光客受入環境の充実などを地域と一体となって継続的に進めていくことが不可欠であり、安定的な財源確保が必要であります」

 補正予算案には、海外でも人気の高い真珠やニシキゴイの養殖の実現に向けた調査費用700万円が計上されています。

 真珠の養殖については、沿岸部の海水温上昇によりホヤの養殖などが打撃を受けたことを踏まえ、新たな活路を探る取り組みです。

 県は今回の補正予算を使って先進地域の三重県や愛媛県に職員を派遣して現地を視察するほか、宮城県の寒さにも耐えられるかなどを調査する計画です。

 9月定例会は10月17日までで、9月26日に代表質問、9月27日からは一般質問が行われます。