能登半島を襲った豪雨から1週間が経ちました。これまでに10人が死亡、5人が不明です。28日、新たに2人の遺体が見つかり、身元の分からない遺体は3人となっています。

■能登豪雨から1週間

 今は穏やかに流れる川。その先では…。

 28日も海岸エリアを中心に、行方が分からない人の捜索が行われています。この海岸エリアで行方が分からない人の家財道具が見つかっていることから28日も警察など500人態勢で重点的に捜索を行っています。

 28日、新たに輪島市と能登町で合わせて2人の遺体が見つかりました。死者は10人。現在も456人が避難生活を続けています。

 あの豪雨から1週間。

輪島塗 太王 高夕起子さん(75) 「あっという間に1週間経ったけど、久手川町の方はすごい。ニュースで知ったけどすごい被害でしょう」 「(Q.地震の後の雨被害は?)ダメ押しのようなこと」

輪島塗 太王 高政雄さん(71) 「泣きっ面にスズメバチって感じ。もっとひどい」

 地震と豪雨、度重なる災害で人々の生活は大きく変わりました。

■出店者「この先はいいことしかない」

 1000年以上の歴史があると言われる輪島朝市。新たに“出張”という形が生まれました。

鮓井喜代美さん 「輪島にいても暗い先しか見えないし、こうして呼んでいただけて接客して気もまぎれるし、来させてもらって良かった。お客さんに励まされて、頑張って下さいとか、この先は良いことしかないし、そうかなって前向きに考えられるようになった」

 “がんばろう能登”を合言葉に、一人ひとりが今できることを…。

■広島陥没現場 埋め戻し工事

 一方、こちらは広島市の陥没事故の現場です。発生から2日が経ちました。

 陥没の原因は市による下水道工事です。周辺の住居など11棟が傾くなどしました。自宅の地面がひび割れているという住民は。

住人 「アリ地獄の端にいるんですよ。かわいそうなアリになるのか、生き延びるかの瀬戸際なんで、早く調査をして対応策を取っていただきたい」

 埋め戻す作業は28日中に終える見込みですが、周辺は立ち入りが禁止されたまま。住民の避難は続いています。