宮城県加美町のゴルフ場の土地売買をめぐり、ゴルフ場の運営会社が石山敬貴加美町長の発言で名誉を棄損されたなどとして、町に損害倍巣を求める訴えを起こしたことが分かりました。

 加美町のやくらいサイズゴルフ倶楽部の運営会社チームトレインが2021年4月、町からゴルフ場を9500万円で買い取った当日に太陽光発電会社の子会社に4億円で転売し、町が「ゴルフ場継続の意思がないにもかかわらず、土地の売買契約を結ばされた」として土地の返却を求めています。

 これに対しチームトレインは「町との契約の目的は転売ではなく、ゴルフ場継続のための融資を受けるためだった。売買契約の覚書には、購入後の利用について明記されておらず自由」と主張した上で、石山敬貴町長が7月に会見で「町から売却された日に転売され、町を欺く行為が行われた」などと発言したことで名誉を棄損されたとして、町に1000万円の損害賠償と謝罪広告を求め提訴しました。

 提訴を受け、町は「訴えは社会的に認められない行為だと考えている。町の考えを裁判で主張する」とコメントしています。