政府軍と反政府勢力の衝突が激化しているアフリカ中部・コンゴ民主共和国で、大規模な暴動が起き複数の大使館が襲撃されました。
ロイター通信によりますと、コンゴ民主共和国の首都キンシャサでは、隣国ルワンダが反政府勢力「M23」を支援しているなどとして、抗議するデモ隊が暴徒化したということです。
デモ隊はルワンダに好意的とされるアメリカやフランスなど複数の大使館を襲撃して門などに放火し、警察が催涙ガスで混乱の収拾を図る事態となっています。
アメリカ大使館の職員には退避命令が出たということです。
コンゴ民主共和国では、反政府勢力「M23」が27日に東部のゴマを掌握したと発表するなど、政府軍との間で戦闘が激化しています。
30年にわたる紛争は2012年以来、最も激しくなっていて、治安のさらなる悪化が懸念されています。
赤十字国際委員会はゴマにある研究所に保管されているエボラ出血熱や、その他の病原体のサンプルが戦闘で広がることを「懸念している」と危機感を募らせています。