国債の償還や利払いに充てる国債費は3年後に35兆円を超え、過去最大になるとの試算を財務省がまとめました。

 財務省は今後3年間の歳出や歳入の見通しを試算しました。

 名目の経済成長率が2026年度以降、3%になることなどを前提にすると、金利の上昇などを背景に、国債費は2028年度には2025年度の予算案より7兆円以上多い35.3兆円となり、このうち、利払い費が16.1兆円を占めます。

 一方、税収も2025年度予算案で見込まれている78.4兆円から、2028年度は88兆円に伸びる見通しですが、32.4兆円は新規国債で賄う必要があると試算しています。

 また、金利が想定よりも1%上がると、2028年度の国債費はさらに7.4兆円増えるとしています。