健康づくりに関するイベントが宮城県多賀城市で開催されました。認知症のVR体験に関心が集まり、急に話し掛けない、目線を合わせるといった対応方法が紹介されました。

 高齢者の健康増進を目的に多賀城市が主催したイベントには、約200人の市民が参加しました。

 参加者たちは講話や簡単な運動の紹介など、健康について学びを深めていました。多くの人たちが関心を寄せていたのが認知症のVR体験コーナーです。

 新田智紀記者「ゴーグルを装着することで、認知症の方の目線になることができます。ゴーグルを付けて認知症の方がしてほしくないことや、対応の仕方などをVRによって学ぶことができるということです」

 VR体験では、認知症の人の作業中に急に話し掛けないことや、ルーティンワークとして行っていることを妨害しないことで感情に乱れが出にくくなることが紹介されています。

 市民「相手の気持ちを優先しなくちゃいけないんだなと。母も思い当たるところもあると言っている」

 大塚製薬東北支店松井徹太郎課長「認知症の方はこれからも増えると言われていまして、大きな社会課題です。正しい認知症の知識の普及と具体的な対応方法の学びのきっかけになれば幸いです」