旧優生保護法の下で不妊手術を強制された被害者に対し、村井宮城県知事は直接謝罪する意向を示しました。

 村井知事「被害を受けられた方が謝罪を求めているということであれば、当然それに対応する必要はあるだろうと思っています」

 旧優生保護法をめぐっては、17日に被害者を補償する法律が施行され、支援団体が村井知事宛てに被害者への謝罪などを求める要望書を提出していました。

 村井知事は29日の会見で、違憲とされた内容で取り組みを進めてきたことは申し訳ないとした上で謝罪を求める被害者に直接会って対応する意向を示しました。

 村井知事「新たな法律には、その前文に国会及び政府として謝罪する旨が盛り込まれておりますけれども、施策を進めてきた都道府県に身を置くものとして私も同じ思いを持っております」

 具体的な日程はまだ決まっておらず、今後調整したいとしました。

 被害者への個別通知については、一時金を支給した被害者には行うものの、その他の人についてはプライバシーへの配慮などを理由に一律では行わないことにしています。