埼玉県八潮市の道路陥没事故は、発生から7日目になりました。穴には今も水が流れ込んでいて、転落したトラックの運転手の捜索のめどは立っていません。

 (社会部・阿部佳南記者報告)  この時間になって時折、トラックが現場を行き来している様子があります。穴の中では土を掘り出す作業が3日朝から行われていて、その土をトラックで運び出しているようです。

 消防によりますと、現在も穴の内部に行くためにスロープが作られていますが、中では引き続き、水が流れているといいます。

 今後、スロープを作る過程で水がある場所にぶつかれば、作業が再び中断することが考えられます。

 また、この水については、作業にあたった人から「泥のようなにおいがする」という話があったということです。

 比較的、水の温度が高いことからも下水が漏れ出している可能性があります。

 県はこれまでにも生活排水を減らすよう周辺住民に呼び掛けてきましたが、この影響もあり、救出が終わるまでは呼び掛けを続ける見込みであるとしています。

 事故が起きてから丸6日が経ちました。

 この後行われる男性の本格的な捜索に必要となる、安定した土台を確保するための作業が今も続いています。