青森県八戸市の病院で発生した殺人事件を隠そうとしたとして、元院長ら2人が逮捕された事件で、被害者の男性の死亡診断書には認知症でこの病院に入院していた医師の名前が署名されていました。

 みちのく記念病院の元院長・石山隆容疑者(61)と弟で医師の哲容疑者(60)はおととし、入院していた男が同じ部屋の男性を殺害する事件が起きた際、虚偽の診断書を作成し事件を隠そうとしたとして逮捕され15日、送検されました。

 警察によりますと、診断書には認知症の疑いでこの病院に入院しながら勤務医として雇用されていた医師の署名がありました。

 これまでの捜査の中で同じ医師の名前が書かれた死因が「肺炎」となっている診断書が多数見つかっていて、警察は虚偽の診断書の作成が常態化していた可能性もあるとみて調べを進めています。