ドイツのショルツ首相は、アメリカのバンス副大統領が今月予定されているドイツの総選挙に介入しているなどとして非難しました。
ショルツ首相は15日、ドイツで開催されている安全保障の国際会議で演説しました。
「ウクライナの平和はウクライナの主権が確保されて初めて可能になる」と述べ、ロシアが有利となる停戦協定であれば支持しない考えを示しました。
また、ドイツで今月23日に行われる総選挙について、アメリカのバンス副大統領は前日の演説で、ドイツの主要政党が極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」との協力を拒否していると批判しました。
この発言についてショルツ首相は、「選挙への介入はとりわけ同盟国の間では不適切で、断固拒否する」と非難しています。
またバンス副大統領がヨーロッパ各国で進むSNSへの規制を念頭に、「民主主義の価値を損ねている」と主張したことも批判しました。