日本郵便は東証プライムに上場している物流大手「トナミホールディングス」に対してTOB(株式公開買い付け)を行い、子会社化すると発表しました。

 日本郵便によりますと、今回のTOBはトナミホールディングスの経営陣や創業家と共同で行います。

 特別目的会社を設置したうえで、トナミホールディングスの株式をすべて取得し、非上場化する方針です。

 買い付け価格は1株あたり1万200円で、総額は926億円に上る見込みです。

 日本郵便の出資は、このうち750億円の予定です。

 北陸を中心に物流拠点の間をつなぐ幹線輸送で強みを持つトナミと顧客の自宅などに荷物を届ける「ラストワンマイル」を得意とする日本郵便が組むことで相乗効果が見込めるとしています。

 物流業界では慢性的なドライバー不足や燃料費の高騰、残業時間の規制など取り巻く環境は厳しさを増していて、生産性や効率性を目指す業界再編が進んでいます。