東日本大震災から14年を前に、JR東日本が津波の発生を想定した避難訓練を行いました。

 訓練は、JRが震災の翌年から実施しています。仙石線の列車が走行中に震度6強の地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定で行われました。

 乗客として訓練に参加した高校生など約140人は、乗務員の誘導に従って700メートル離れた高台の指定避難場所まで避難しました。

 高校生「災害の意識を高めることができて、いい訓練だったと思います」「災害が発生した時に訓練を生かして、冷静に避難していきたいと思います」

 東日本大震災で、仙石線は列車が津波に流されるなどの被害を受けましたが、避難が迅速に行われたことで犠牲者はいませんでした。

 JR東日本鉄道事業部安全企画ユニット蓬田祐史ユニットリーダー「東日本大震災を経験していない社員が4割の状態となっております。訓練を通じて震災の出来事、教訓や体験を風化させずに伝えていくことが大切と考えています」