国土交通省は埼玉県八潮市の道路が陥没した現場と状況が似ている下水道管を対象に、夏ごろまでに「全国特別重点調査」の実施を検討していることを明らかにしました。
国交省では11日、八潮市の陥没事故を受けて発足された有識者委員会による会議が行われ、委員らから「全国特別重点調査」の実施に関する提言が行われました。
全国特別重点調査は大きいトンネルで古い構造の下水道管のうち、八潮市の道路が陥没した現場と似ている箇所や過去に陥没が発生していて、交通への影響が大きい箇所などを対象としています。
これらの優先的な箇所については夏ごろまでに調査を実施し、それ以外については1年以内を目途に調査の完了を目指すということです。
また、水位が高く調査が難しい場所については、地域住民に対して下水道の使用を自粛するように求めるということです。