中国の国会にあたる全国人民代表大会が閉幕し、今年の経済成長率目標5%前後や経済低迷が続くなか、民間経済を活性化させるための方針が決められました。

 11日、北京で開かれた全人代の閉幕式では、今年の経済成長率目標を5%前後に定めた政府活動報告や国防費の大幅増や財政赤字の拡大を盛り込んだ中央と地方政府の予算案の決議などが賛成多数で可決され承認されました。

 また、不動産不況を背景とする経済低迷のなか、民間経済を活性化させるため、民間企業が国家プロジェクトに参加できるようにするなど具体的な対策を盛り込んだ法案を早期に成立させることが決められました。

 今回の全人代では、活動報告の修正はほとんどみられず、会議自体の形骸化を指摘する声も上がっています。

 また、本来司会を務めるはずだった共産党序列3位の趙楽際氏は欠席しました。

 呼吸器系の感染症だということです。