アメリカのトランプ政権は経費削減の一環として、今度は世界有数の歴史を持つハワイの温室効果ガス観測施設への補助を打ち切る検討を始めたということです。

 ロイター通信によりますと、イーロン・マスク氏率いる「政府効率化省」は、世界で最初に温室効果ガスの観測を始めたハワイ島の「マウナロア観測所」の支援施設のリース契約を解約する検討をしているということです。

 この観測所はマウナロア火山の中腹3400メートルに位置し、大陸から遠く離れたその立地から、温室効果ガスの地球全体の平均値をより正確に観測できる利点があります。

 政府効率化省は補助を打ち切ることにより、日本円で年間およそ2200万円を削減できるととしていますが、専門家からは、気候変動の経過を追跡できなくなるとの懸念の声も上がっています。