札幌・すすきののホテルで男性が殺害され親子3人が起訴された事件の裁判で、殺人幇助(ほうじょ)などの罪に問われている父親に12日午後、判決が言い渡されます。

 (依田英将アナウンサー報告)  修被告の判決は札幌地裁8階の法廷で言い渡されます。

 世間の注目度は非常に高く、傍聴席の抽選に使われるリストバンドの配布の前には100人以上もの長い行列ができました。

 この事件はおととし7月、札幌すすきののホテルの一室で当時62歳の男性が頭部のない状態で見つかったものです。

 起訴された親子3人のうち、父親で精神科医の田村修被告は殺人などの罪に問われている娘の瑠奈被告に凶器を買い与えたり犯行現場と自宅の間の送り迎えをしたとして、殺人幇助などの罪に問われています。

 最大の争点は修被告が瑠奈被告の殺人計画を知っていたかどうかです。

 検察側は「事件の2週間ほど前に家族会議が行われてから刃物などの購入が加速度的に行われている」などと主張し、懲役10年を求刑しています。

 一方で、被告側は「瑠奈被告は収集が好きだったため日常的にのこぎりなどを買い与えていたものでのちに犯行に使われたと判明した」などと無罪を主張しています。

 注目の判決は午後2時から言い渡されます。