宮城県は2025年度のクマ出没シーズン予報を発表しました。出没が平年より多くなる見込みだということです。

 クマ出没シーズン予報は、クマに対する注意を呼び掛けようと県が年に2回発表していて、4月から11月にかけては平年よりも出没が多い見込みだということです。

 2024年秋にクマの餌となるブナの実やドングリなどの木の実が豊作だったことが関係しているといいます。

 宮城県自然保護課大山慶一郎総括課長補佐「豊作や並作の翌年は凶作になることが多いという今までの傾向があり、餌を求めてクマが人里近くに出没することが多くなる」

 9日には富谷市の住宅街のそばでクマが目撃されました。

 中津川夏帆記者リポート「中学校も近くにある住宅が立ち並ぶ場所でクマが目撃されたということです」

 警察によりますと9日午後5時50分ごろ、富谷市成田6丁目で「南側の法面に体長1メートルのクマがいた」と通報がありました。けが人や農作物への被害は確認されていないということです。

 近くに住む人「怖いですよ。対策はしていないです。住宅がいっぱいある所だから大丈夫かなと思って」

 県によりますと、2024年度に確認されたクマの痕跡や目撃件数は平年並みの773件でしたが、2025年度は過去2番目に多かった2023年度の1337件と同程度になる可能性もあるということです。

 県自然保護課大山慶一郎総括課長補佐「朝夕の時間帯に1人で行動する、散歩する場合でも音の鳴る物、クマ鈴やラジオといった物、あとは複数で行動するなど注意いただければと思っています」