“アルゼンチンのトランプ”とも呼ばれるミレイ大統領の緊縮政策に反対するデモが暴徒化し、警察隊と衝突しました。

 アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで12日、年金生活者らが国会前に集まりデモを行いました。

 このデモの参加者の一部が暴徒化し、車などに火を付けたり、投石したりしました。

 警察隊は催涙弾などを使い、放水車も出動させて応戦しました。

 デモの参加者は「現在の年金では生活できない」などとミレイ大統領が進める緊縮政策に反対しています。

 デモは数週間前から毎週水曜日に国会前で行われていますが、今回は参加者のお年寄りを守るためとサッカーファンの若者も加わるように呼び掛けられ、参加者の人数は過去最多となりました。

 ミレイ大統領はアメリカのドルをアルゼンチンの通貨に制定するなど過激な主張が多く、“アルゼンチンのトランプ”とも呼ばれています。