来週20日に迫ったIOC(国際オリンピック委員会)の会長選挙。名乗り上げた候補は7人。そのなかの1人が日本人として初めてIOC会長選に挑む渡辺守成さん。
現在、国際体操連盟会長で、1月に行われた候補者のプレゼンでは開催都市の負担軽減などを訴えました。
IOC会長候補 渡辺守成氏 「私はオリンピックを5つの大陸で同時に開催することを提案します。開催国の財政負担を軽減し、放送や商業利用の可能性を高めるためです」
ライバルはサマランチ元会長の息子で現副会長のサマランチ・ジュニア氏や世界陸上連盟会長のセバスチャン・コー氏ら。
前回、複数の候補者によって争われた会長選は12年前の2013年。
会長の任期は8年で、再選した場合の任期は4年。前回、2021年の会長選は対立候補がなくバッハ氏が再選。実に12年の間、会長職にありました。
世界最大のスポーツイベントを主催するIOC。近年、聞こえてくるのがオリンピックの商業主義化への批判です。
海外メディアがIOCの利権体質を指摘し、バッハ会長を「ぼったくり男爵」と揶揄(やゆ)したことも。
そんななか、去年はトヨタとパナソニック・ホールディングス、ブリヂストンがオリンピックの最高位スポンサーから撤退し、様々な憶測を呼びました。
さらに、ロシア人選手の参加、トランスジェンダー選手の出場、そして、開催地の経済的負担の増大など、様々な課題を抱えているオリンピックは今後どうなっていくのか。