学校法人森友学園を巡る財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを強いられて自殺した近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54)の妻が、佐川宣寿元理財局長に損害賠償を求めていた裁判。

 最高裁は、妻の上告を退け、賠償請求を認めない判決が確定しました。

 妻の雅子さんは2020年、俊夫さんが自殺した経緯や具体的な改ざんの指示を明らかにするため、国と元理財局長に損害賠償を求めて裁判を起こしていました。

 国はすでに雅子さん側の請求を受け入れる「認諾」を表明して、裁判を終わらせています。

妻の雅子さん 「とても悔しいですし信じられません。財務省からの情報が出れば、新たな主張もできたと思います。佐川さんが個人責任を負わないなら、夫と同じように職場で追い詰められて自殺する公務員がまた出てくるでしょう。訴訟はこれで終わりですが、佐川さんが本当のことを話してくれるように私は働き掛けを続けたいと思います」

(「グッド!モーニング」2025年3月16日放送分より)