国会で追及が続く石破総理の「商品券配布」問題。野党から退陣要求が相次ぐかと思いきや…本音は違うようです。

■石破総理“商品券配布”追及続く

共産党 小池書記局長 「まさに総理による裏金配りなんですよ、これは」

 石破総理が自民党の15人の新人議員に、お土産として10万円相当の商品券を配布していた問題。

共産党 小池書記局長 「政策の議論はしたけれどもアドバイスしただけなので政治活動ではない、こんなこと言い出したら何でも許されますよ。明らかに政治資金規正法違反だと。アウトだと」

石破総理大臣 「こういう政策を我が党として推進せねばならんとか、誰々を当選させねばならんとか、そんなお話は一切、致しておりませんので、政治活動として行ったものではないと」

 政治とカネにクリーンなイメージがあっただけに、身内の自民党からはこんな声も…。

自民党関係者 「今回の問題は、自民党らしくない総理を強みにしていた石破総理にとって致命的だ。支持率の急落は当然だ」

石破総理大臣 「世の中の方々の感覚というものと乖離(かいり)をした部分が大きくあったと痛切に思っております。大変申し訳ございません」

 今回、この問題を巡って野党側は石破総理の退陣を声高に求めていません。

立憲民主党 長妻代表代行 「石破総理が企業団体献金禁止に総裁として、かじを切るということが唯一の、私は総理の汚名返上につながると」

国民民主党 玉木代表 「きちんと国会の場でも説明し、場合によっては政倫審で説明したらどうですか」

■退陣要求せず?野党のホンネは

立憲民主党 野田代表 「商品券の問題、これはね、徹底して説明責任を求めていきたいと思います。退陣を求める声があるじゃないですか。私は簡単に求めませんよ。むしろ、それをやったら自民党が喜ぶんじゃないですか。トップを早く代えて清新なイメージで参議院選挙に臨みたい、そうは問屋が卸しません」

 野党が見据えているのは、この夏に行われる参議院選挙です。そのため、商品券問題を長引かせて石破政権の体力をじわじわと奪った方が得策だと考えています。

立憲民主党幹部 「このまま石破総理でいってもらった方が参院選は戦いやすい。辞めてもらっては困る」

共産党ベテラン議員 「この案件は野党にとって一番想定外だった。総裁選をやり直すことになったら困るよ」

 一方、すでに退陣を求める声が上がっている自民党。今後、“石破おろし”が加速する可能性はあるのか、ある閣僚経験者は…。

自民党 閣僚経験者 「いくら支持率が落ちたからって石破おろしにはならないよ。今、顔を変えても、じゃあ代わりになるのは誰がいるのか。まずは都議選(6月)が終わるまで様子見だろう」

 石破総理、国民の理解を得るための説明が続きます。