宮城県気仙沼市で、今シーズン最後となるサケの稚魚の放流が行われました。近年の不漁を反映し、放流数は平成以降で最も少なくとなりました。

 稚魚の放流は、サケの資源確保を目的に気仙沼鮭漁業生産組合が毎年行っています。

 18日朝、気仙沼市を流れる大川では採卵し育てられたサケの稚魚約20万匹が放流されました。

 今シーズンは、山形県から購入した卵を含めて35万2000匹を2月下旬から4回に分けて放流しました。

 組合によりますと、近年のサケの不漁に伴い放流数は大きく減少していて今シーズンは前シーズンのわずか2割ほどで、平成以降で最も少なくなったということです。

 気仙沼鮭漁業生産組合管野幸一組合長「主力は山形県産の分なんですよ。なので迷わないで山形県の生まれなんですけどぜひ大川に戻ってきてほしいなと思ってます」

 組合では、ふ化場の有効活用や収益の安定化のため2024年度からギンザケの試験養殖を始めています。