選択的夫婦別姓を巡り、石破総理大臣は関連法案を採決する場合に党議拘束を外すかについて「自民党のことは自民党で決める」と述べ、明言を避けました。

立憲民主党 打越さく良参議院議員 「選択的夫婦別姓を何十年も後回しにする、国際的に見てもそのような不寛容な国は日本だけです。直ちに法案を提出してください。あるいは超党派で議員立法を提出する、それができないのであれば、自民党は党議拘束を外す、そして審議に臨むと、総理明言してください」

石破総理大臣 「自民党のことは自民党で決めさせていただきます。それは他党の方々にそのことについて指図を受けるということはございません。論点は出尽くしてます」

 質問に立った立憲民主党の打越さく良参議院議員は第1次夫婦別姓訴訟の弁護団事務局長を務めるなど長年この問題に取り組んでいて、石破総理に「改姓を強制する法律は婚姻の自由を侵害している」と迫りました。

 石破総理は2023年の人口動態統計でも夫の氏に届け出た割合が94.5%となっていることについて「女性の方が姓を変えるのが圧倒的に多いのは、一つの日本の今までの伝統というのか、文化というのか、社会のあり方というのか言い方は色々だ」と述べました。

 そのうえで、選択的夫婦別姓についての「論点が出尽くしていることはよく承知している」と述べ、賛成・反対どちらの立場も「許容範囲」となるような折衷案を探る考えを示しました。