鈴木暁人記者「JR岩沼駅では、強風の影響で屋根の一部とみられる物が落下しています」

 宮城県のJR岩沼駅では、駅舎の屋根のゴム製シートがはがれ、駅前の道路を覆いました。

 消防によりますと、シートは駐車していたタクシーに接触しましたがけがをした人はいないということです。

 低気圧などの影響で、宮城県は各地で朝から強風が吹き荒れ全域に暴風警報が出ています。

 最大瞬間風速は女川37.8メートル、白石35.0メートル、名取34.0メートルなど各地で観測史上最も強い風が吹きました。

 元木博昭カメラマン「強風で屋根が飛び電線が切れたということで、復旧作業が行われています」

 宮城県登米市迫町では午前11時半ごろ、強風で建物のトタン屋根が飛ばされ電線が切れる被害がありました。この影響で、最大1100戸で停電が発生しました。

 仙台市泉区福岡では午前8時50分ごろ、資材置き場でプレハブが風にあおられ隣に停めてあった車に直撃しました。けがをした人はいませんでした。

 強風の影響で交通機関にも大きな影響が出ています。

 東北新幹線は仙台と白石蔵王の間で風速が規制値を超えたため、午前10時半ごろから東京−盛岡間の上下で運転を見合わせています。JR東日本では、風が弱まり次第設備の点検を行い午後6時ごろから各駅に停車している列車の運転を再開する見込みとしています。

 東北線の福島−岩沼、松島−一ノ関、仙山線の愛子−山寺、常磐線の原ノ町−仙台の各区間などで運転見合わや遅れが出ています。 空の便にも影響が出ています。仙台空港によりますと、午後2時時点で仙台−札幌便や仙台−名古屋便など計11便の欠航が決まってしています。

 東北自動車道は仙台南IC−福島飯坂ICの上下線、三陸自動車道は利府中IC−仙台港北ICの上下線、仙台東部道路は仙台港北IC−亘理ICの上下線などで通行止めとなっています。