アメリカのトランプ大統領はFRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長について「退任が早すぎるということはない」と不満を示し、早期の利下げを促しました。
パウエル議長は16日の講演で、トランプ政権による関税引き上げの影響は「予想をはるかに上回る」としてインフレの再燃に警戒感を示し、早期の利下げに慎重な姿勢を維持しました。
トランプ大統領は17日、自身のSNSで、パウエル議長は「いつも遅すぎて間違っている」としたうえで、前日の講演を「まったくひどい」と非難しました。
さらに「今こそ確実に利下げすべきだ。彼の退任が早すぎるということはない」と不満を示し、早期の利下げを強く促しました。
パウエル氏の議長として任期は来年5月までですが、トランプ大統領の今回の投稿がパウエル議長の任期途中での退任を求める意思の表れなのかは不明です。