トランプ関税を巡り、赤沢経済再生担当大臣は2回目の協議を行うため、30日にも再びアメリカを訪問する方向で調整に入りました。
(政治部・澤井尚子記者報告) トランプ大統領がアメリカ車を日本に輸出する際の障壁として挙げた「ボウリングの球によるテスト」について、赤沢大臣は「前回の協議で要求はなかった」と答弁しました。
赤沢経済再生担当大臣 「(前回の協議について)具体的な話はちょっとお話ししづらいですけど、特に今のボウリングテストというような話があったという記憶は私にはありません」
2回目の協議に向け、赤沢大臣は30日にもアメリカを訪問する意向を周辺に示しています。
ただ、交渉関係者は「まだ持っていくカードが準備できていない。アメリカ側も月内にはこだわっていない」と話すなど、協議は来月にずれ込む可能性もあります。
その交渉カードの一つとして検討されているのが、トウモロコシを原料とした燃料「バイオエタノール」の輸入を増やすことです。
一方、中国の李強首相が石破総理に対し、トランプ関税に協調して対応するよう求めるメッセージを送っていたことが分かりました。
中国は同様のメッセージを世界各国に送っているということで、日本政府はこうした中国の動きもにらみながらの対米交渉となります。