宮城県の名取川水系で、渇水が起きた際に関係機関がどう対応するかを事前に決めたルールの運用が22日から始まりました。
宮城県庁では、自治体などの担当者が出席して阿武隈川と名取川の渇水に備えた2025年初めての会議が開催されました。
会議で決まった渇水対応タイムラインと呼ばれるルールでは、上流のダムの貯水率や名取川の水量など、水不足の状況に応じた節水や取水制限などの対策があらかじめ決められています。
これまでは水不足の度に関係機関が協議して決めていました。事前のルール化により、関係機関の連係強化が期待されます。
名取川水系では水不足が何度も発生していて、2024年も支流の広瀬川で水の量が減り取水管理の徹底が呼び掛けられました。 仙台河川国道事務所三浦俊明副署長「水をどううまく使うかは皆さんの協力あってのもの。こういう基準でやっていくと意思統一して、大事に使っていくことが今回確認された」
2025年は雪解けの水が豊富で、ダムや川の水は平年並みということです。
事前ルールの運用は、23日に正式発表されます。