人体への影響が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」と肺疾患が関係している可能性を指摘する論文を京都大学などの研究者が発表しました。

 論文によりますと、大阪府民らおよそ1200人の血液検査の結果、摂津市にあるPFASを扱っていた工場の元従業員ら5人の血液からPFASの一種である「PFOA」が高濃度で検出されたということです。

 そのうち、3人が呼吸困難などを引き起こす間質性肺疾患を発症しました。

 研究者は、PFOAが肺疾患を引き起す可能性を指摘しています。

大阪PFAS汚染と健康を考える会 長瀬文雄事務局長 「こういうデータを元に、国の方に職員の安全基準であるとか摂取基準の再考を求めていく」

 チームは今後、肺疾患に詳しい有識者と共同研究を進めていくとしています。