埼玉県八潮市で道路が陥没した事故から28日で3カ月です。現場では運転手の救出に向け、下水道管内の水を減らす作業が進んでいます。

 (社会部・阿部佳南記者報告)  現在も複数の重機が稼働しています。そして、つい数日前にはなかった白いシートがトラック運転手の救助に向け直接掘っている穴の上にかかっています。

 というのも、運転手が取り残されているとみられる下水道管の中の水を減らすため、バイパスに迂回(うかい)させる作業が始まっているんですが、それによって臭いが発生する可能性があり、新たに防臭シートで覆うことになったということです。

 今後は迂回する水の量を増やしていき、運転手の救助活動は来月中旬にも再開される方針です。

 一方、内部の硫化水素の状況や運転席部分の状態など、不確定な要素が多いというのも事実です。

 県はその時の状況に応じて、救助の実働部隊を消防や自衛隊などに要請する方針で、作業を前倒しできるか慎重に見極めています。