仙台市青葉区の西公園に展示されている、蒸気機関車の修繕工事が始まりました。

 西公園に展示されている蒸気機関車、C601は1942年に製造され、1968年に引退するまで東北線や常磐線などを走りました。

 引退してからは、仙台市内の小学生が保存を訴えたことをきっかけに、翌年から西公園に展示されています。

 C60形としては、国内で唯一現存する車両です。

 工事では、雨水で腐食した配管や鉄板を修理するほか、石炭を燃やすかまなどの断熱材に含まれるアスベストを取り除きます。

 アスベストは、人が吸い込むと肺がんを引き起こす可能性があるとされていて、仙台市はこれまで飛散防止剤を塗り対応してきましたが、車両の劣化に伴い飛散が懸念されることから除去を決めました。

 仙台市公園課土田和彦課長「東北由来の車両としても、大事に皆様方に見ていただいて、東北のこれまでの町の発展を一緒に感じていただければと思います」

 修繕工事は6月下旬に完了し、再び公開される予定です。