人気漫画「ぼのぼの」の作者として知られる、いがらしみきおさんの仕事部屋を再現したスペースが、いがらしさんの古里、宮城県加美町の図書館に開設されました。

 22日は、いがらしさんも出席してオープンを祝いました。

 加美町出身の漫画家いがらしみきおさんの仕事部屋を再現した「ぼのぼの館」は、町内の中新田図書館にオープンしました。

 いがらしさんの代表作「ぼのぼの」は、ラッコの「ぼのぼの」を主人公にした4コマ漫画で、ユーモアと哲学を織り交ぜた作風が人気を博してきました。

 「ぼのぼの館」には貴重な原画が飾られているほか、いがらしさんが長年愛用していた机やいす、ライトなどが置かれ、創作の様子を窺い知ることができます。

 野口ちひろアナウンサー「こちらが先生が実際に使っていた机です。良く見ると細かい傷やインクの染みがあり、長く使い込まれた様子がよく伝わってきます。そして引き出しには、ペンや絵を描く道具がそのまま入っています」

 いがらしさんはコロナ禍の2021年3月、仕事場を事務所から自宅に切り替え、その際、使わなくなった仕事道具を加美町に寄贈したことから「ぼのぼの館」開設に至りました。

 いがらしみきおさん「私は漫画家になりたいとか絵を描く仕事をしたいとか、また別にやりたいことがあると、そういう風な子どもたち、その背中を押すような経験になればそれは素晴らしいことだと思います」

 加美町では、広くぼのぼのファンを呼び込み、町のにぎわい創出につなげたいとしています。