自民党本部は、夏の参院選宮城選挙区で現職の桜井充氏を公認候補とする方針を決定しました。公認を争っていた県議会議員の石川光次郎氏は、3年後の公認候補に内定したということです。
参院選宮城選挙区の自民党の公認を争っていたのは、前の県議会議長で県連が推す石川光次郎氏(54)と、国民民主党を離党し、自民会派入りした現職の桜井充氏(65)の2人です。
自民党本部は週末の9日、10日の2日間、県内の18歳以上の有権者を対象に電話による世論調査を行いました。
12日午後、東京の党本部を訪れた2人に対して、茂木敏充幹事長から世論調査の結果が伝えられました。
結果は、桜井氏が石川氏を上回ったということです。
桜井充氏「この決定を受けてくださった西村県連会長を始め、宮城県連の幹部の方々に感謝を申し上げたい。宮城として、自民党が議席を奪還できるように本当に一生懸命、努力をしていきたいと思っておりますので、これからもよろしくお願い致します」
石川光次郎氏「ひとえに私の力不足によりまして、支持拡大がある程度までしかできなかったということでございまして、党人として、しっかりと我が党の議席奪還のために、これからも力を合わせて頑張って参りたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います」
参院選宮城選挙区には、立憲民主党が県議の小畑仁子氏(44)の擁立を決めています。連合に推薦を要請し、共産党への共闘を呼び掛けるとしています。
立憲民主党の安住淳県連代表は、野党議員として議席を得た桜井氏の自民党公認について、「22年以上にわたり自民党政治の批判を続けてきた人が公認を受けることは、政治家への不信を助長することにつながりかねず残念だ」との談話を出しました。
また、日本維新の会が1月に県総支部を立ち上げ、候補者の擁立を目指しています。