東北新幹線が、14日に全線で運転を再開します。新幹線の運休で観光客が激減している観光地、宮城県の松島からは、期待の声が聞かれました。

 11日午前11時頃の松島です。例年であれば平日でも多くの観光客の姿がありますが、11日は閑散としていました。

 栃木からの観光客「本当は(新幹線)通ってれば、すぐピューンて来れるのに、やっぱ時間すごいかかったんで、これから帰るのも面倒だなと思って」

 東京からの観光客「羽田から空港、飛行機使って来たんですけど、乗り換えに慣れてないのでどうなのかなと思って、そこは不安でした」

 遊覧船を運航する松島島巡り観光船企業組合では、3月16日の地震発生から1週間先までの予約の9割がキャンセルとなりました。主な理由は新幹線の運休です。

 利用客の半数以上は関東地方からで、11日の利用も地震前の半分ほどに落ち込んだまま。

 関係者は、全線再開に大きな期待を寄せています。

 松島島巡り観光船企業組合広報担当中島一都「もともと(コロナで)お客さんが減ってる中でキャンセルだったんで、これから松島も繁忙期に入っていくので、それに合わせて再開していただけるっていうのは、我々としてもすごい期待してます」

 松島観光協会によりますと、新型コロナと地震の影響で旅館やホテルでは宿泊客が激減し、4月に入っても休業しているところがあるということです。

 松島観光協会志賀寧会長「多少なりとも(運転再開で)プラスに動くんじゃないかと、期待はしています。期待はしていますけども、通常運行に(戻るのが)いつぐらいなのかというのを、不安も持っています」