宮城県大崎市の男性の家に火をつけ殺害した罪などに問われている女の裁判が開かれ、検察側は被告は事件の前にネットで殺害方法を調べていたなどと指摘しました。

　強盗殺人などの罪に問われているのは、住所不定無職の岩崎恭子被告（４７）です。

　起訴状などによりますと岩崎被告は２０２０年１月、大崎市古川の菊地稔男さん（当時７２歳）から借りた約９６０万円の返済を免れようと、菊地さんに睡眠薬を飲ませて眠らせた上、家に放火し殺害した罪に問われています。

　２７日の裁判で検察側は、岩崎被告は事件の４カ月前に「ばれない殺人」「密室殺人」などとネットで検索していた。

　また、菊地さんから検出された睡眠薬は、岩崎被告が処方されたことがある薬と同じ種類だと指摘しました。

　その上で、菊地さんに薬を飲ませ家に火をつけられたのは岩崎被告だけだったと主張しました。

　一方、弁護側は２人は愛人関係にあり借金ではなく贈与だった。

　菊地さんは、自分で睡眠薬を飲んで火をつけて自殺を図ったと主張しました。

　判決は、８月１０日に言い渡されます。