新型コロナの感染急拡大は、高齢者施設に大きな影響を与えています。抗原検査キットの不足が大きな不安となっています。

 宮城県東松島市の特別養護老人ホーム、やもと赤井の里です。

 7月に入り「家族が発熱した」「感染者と接触した恐れがある」などの理由で、5人の職員が自宅待機となりました。

 やもと赤井の里土井孝博施設長「濃厚接触者に家族がなったとなると、濃厚接触者としての待機期間7日間であれば、我々の職員も同じく7日間待機する形にしておりますので。ますます感染者が増えて、こういった濃厚接触になる方、感染する方が増えると、かなり厳しい状況になってくることが予想されます」

 こちらの施設には、85人の職員が勤務しています。高齢者施設の職員や医療従事者など、いわゆるエッセンシャルワーカーが濃厚接触者になった場合、毎日の検査で陰性が確認できれば出勤できることになっています。 しかし、実際には濃厚接触者となったことで出勤を控えるケースもあり、医療や介護の現場では人手不足が懸念されています。

 更に感染の急拡大を受け、先週からは職員自ら検査を申し出ることも増えました。

 これまでは3カ月分ほどの検査キットの在庫を抱えながら施設を運営してきましたが、現在のペースで検査を続けた場合、2週間ほどで無くなってしまうといいます。

 やもと赤井の里土井孝博施設長「抗原検査キットが少なくなってきた場合には、是非切れ目なく供給をいただけるような体制を、是非引き続き構築していただけるとありがたいと思います」